【新唐人日本2012年3月2日付ニュース】2月28日に中国新疆ウイグル自治区で発生した暴力事件は、香港や台湾メディアのトップ記事となりました。一方、当局によって“テロ事件”と断定されたこの事件に関する情報は、中国政府系メディアからは見当たりません。3月5日から開幕する全国人民代表大会を前に、当局は安定維持のために、神経を尖らせています。
中国政府系メディア“中国新聞社”の29日の報道は、テロリスト9人が刃物で住民を斬りつけ、13人が死亡し、複数が負傷したと短く伝えました。
報道によると、警察がテロリスト7人を射殺し、二人を逮捕。一方、新華ネットの中国語と英語サイトの関連報道は全くなく、大手ポータルサイトでも、事件が発生したカシュガル(喀甚)を検索しても、関連情報は何もヒットしません。
台湾の中央社は、5日から開幕される全国人民代表大会を控えて、政府系メディアは意図的に事件を伏せようとしているが、返って外部の注意を引いていると指摘。
一方、チベットや新疆で頻発する抗議や事件に、当局は神経を張り巡らせています。世界ウイグル大会の報道官は、ウイグル人に対する北京当局の間違った締め付けは、双方の衝突をエスカレートさせるだけだと指摘します。
世界ウイグル大会報道官 迪里夏提氏
「肝心な問題は当局はウイグル族に対し、系統的な締付けと迫害を行っています。当局は警察に鎮圧ノルマを与え、奨励金を出すなどして、警察の犯罪行為を激励しています。彼らはノルマ達成のために、もっと高額な奨励金をもらうためには、不法手段で任意に拘留し、任意に裁判にかけたりします」
また、当局が引き続き暴力手段でウイグル族を制圧すれば、もっと激しい抵抗を引き起こすだけだと述べます。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/03/01/a666478.html. (中国語)